今日から楽しい冬休み

日曜日で、やっと課外授業が終わって

僕はウキウキで帰宅しました。

1週間の冬休みを満喫しようって

張り切って帰ってきたんですよ。

そんで、飯食って、

二階でゲームしてました。

親は出かけてて

一階には猫が1匹居ました。

5時くらいでした。

一階から母の叫び声が聞こえたんです。

息してないってんですね。

猫が。

僕の心臓はバクバクして、

なんも喋れませんでした。

一階に降りたら

親は動物病院に出かけました。

まあ、猫は死んではいないと

僕は思いました。

だって、猫はまだ4歳だし

その日の朝まで元気にしてたのに。

僕はその後ジョジョ見てました。

そして一時間後

もう一度母の叫び声が聞こえたんです。

そんで、猫の死亡が確定しました。

医者が死んだって言ったんだそうです。

でも、目立った外傷はなく、

病気でもなかったようです。

僕は猫に触れました。

そしたら、全然動かないんですよ。

いつもなら、噛んでくるのに。

僕はすぐに二階に駆け上がり

部屋でしばらく泣いていました。

その間、色んなことを思い出しました。

猫に出会ったのは四年前

僕はまだ中一でした。

初めての飼い猫で

僕はとても嬉しかったんです。

ちっこくて、片手で持てて

目は綺麗な青色で。

ただ、猫を飼うことは

毛と格闘しなくてはならないことを

意味するので

僕はよく服の毛を取るのに躍起になってました。

これはとても面倒でした。

猫は、とても優しい猫でした。

触ったら噛みますが

痛くないんですよこれが。

人の気持ちを考えられる猫でした。

祖母の家の飼い猫は

血が出るくらい攻撃するので

僕の猫がどれほど稀有なのか

僕は誇らしい気持ちにもなったもんです。

猫は、人見知りの猫でした。

家庭訪問で先生がいらっしゃった時

ずっと警戒してました。

先生が近づいたら

本気でひっかこうとしてました。

それを見たら

僕はそんな攻撃されたことないんで

この猫に身内と認識されてると思い

誇らしい気持ちにもなったもんです。

猫は、道路を見張る猫でした。

僕の家には、

道路を見渡せる窓があるんですが

そこに猫はいて

道路を見張ってるもんでした。

中学の時の女子の先輩がそこの猫を見て

「ねこかわいいいいいいい」

なんて言った時は

僕は誇らしい気持ちにもなったもんです。

僕が学校行く時も

猫はその窓から見送ってくれたりしました。

猫の事を考えたあと

ぼくは母のことを考えました。

僕が、大学に合格して

一人暮らしを始めたら、

おそらく母は一人になってしまいます。

そんな時、母の拠り所が

猫だと思ってました。

母は、僕が引くくらい

猫をかわいがってました。 

猫は自分より長生きするとさえ

母は言いました。

でも、もう猫はいない。

だから、とても悲しんでいます。

だから僕は、母のために

死んだ猫の分身を作りました。

僕が家を離れても

母が悲しくならないように。


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猫は、もういません。

だから、とても悲しいです。

もう、これから僕の布団で

日向ぼっこする猫はいないんです。

もう、僕の後ろで

ご飯を食べる猫はいないんです。

もう、服に着いた猫の毛を

躍起になってとる必要はないんです。

そう思うと

吐きたくなるくらい

悲しくなります。

息が止まったって言われた時は

よく分からなかったけれど

今なら

これがどんなに悲しい出来事なのか

よく分かります。

僕は17にもなって

声を上げて泣きました。

でも、泣いてはいけないんです。

だって僕が泣いたら

猫が悲しくなってしまうから。

誰かを悲しい気持ちにさせるのは

とても辛いことなんです。

僕が泣いたら

僕も猫も辛い気持ちになってしまう。

だから、僕はもう泣きません。

今日、猫の火葬があります。

僕は、未だに猫が死んだと思ってません。

でも、猫は本当に

息をしていなくて

どんどん冷たくなっています。

いや、冷たいと言っても

そこまで冷たくはありませんが。

死んだんです。猫は。ポックリと。

僕は、火葬場で

絶対泣かないという自信がありません。

母は間違いなく泣くでしょう。

でも僕は、泣かないよう頑張ります。

猫も泣いて欲しくないと思ってるでしょう。

今まで、一緒にいて

一緒に遊んだり寝たりして

とてもいい時間を過ごせました。

僕は一緒にいてくれた猫に

感謝の気持ちでいっぱいです。

これからは悲しくなんていられません。

僕はこれから

英検準1級に合格し

大学受験を成功させなければならない。

部活にもまだ大きなイベントが

残ってますからね。

だから、見守っていて欲しいです。

ペットというより親友であった

僕らの猫に。
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